この章では、入力文(input)を学んでいきましょう!入力文とは、プログラムを実行した後に、あとから好きな文字や数字をプログラムに反映させる方法です。
1.inputの使い方
では、まず「input」の使い方を解説します。以下のコードを実行してください。
name = input('名前を入力してください:') print(name)
すると下の図のように、「spyder」の右下の画面に「名前を入力してください:」と出てきたと思います。
拡大すると、以下のように出力されています。
では次に、この部分に自分の名前(好きなもので構いません)を入力してください。すると、下のように、その名前が出力されます。
では、具体的に解説していきます。
まず「input」の形は、「input(‘出力したい文字’)」という形で使われます。今回のコードでいうと、出力したい文字とは「名前を入力してください:」になります。
※ちなみに、この「出力したい文字」は省略可能です。ただし、何を入力すればよいか分からなくなるので、今回のように何かしら書くことをおすすめします。
そして、「input」が実行され、後から文字を入力すると、「input()」がその入力された文字に置き換わります!イメージは下のようになります。
後は、「変数」の考え方で、「name」という変数に今回入力した文字が入る、というのが1行目の処理です。
そして、2行目の「print」で、「name」に入った名前を出力すれば、今回のコードの完成です。
これで、「input」の処理については理解できましたね!
2.inputを使って計算させてみよう
では次に、「input」を使って計算をさせてみましょう!今回は、入力した2つの数字の合計を計算するプログラムを作成します。
まず、下のコードを実行してください。
num1 = float(input('一つ目の数字:')) num2 = float(input('二つ目の数字:')) num3 = num1 + num2 print(num3)
「一つ目の数字」と「二つ目の数字:」を聞かれますので、それぞれ入力してください。すると、2つの数字の合計が出力されたと思います!
先ほどまでとの違いは、1行目と2行目の「input」文の前に「float」というものが追加されていますね。
この「float」とは、「文字を実数(小数点ありの数字)に変換する」というものです。
なぜこれが必要かというと、「input」で入力されるものは全て文字だからです。(計算で数字を使う場合は文字にしてはいけない、と依然解説しましたね。)
「input」を使って数字を扱う際は、この点だけ注意してください!
3.Pythonで電卓もどきを作ってみよう
演習問題を解いてみよう
最後に、今回の内容を応用して演習問題を解いてみましょう!表題の通り、皆さんには簡単な電卓もどきのプログラムを作成してもらおうと思います。
以下の流れを満たすようなプログラムを作成してください。
- 最初に「足し算」、「引き算」、「掛け算」、「割り算」のどれかを入力する。
- 数字を2つ入力する
- 1で選んだ計算方法で計算した結果が出力される
さて皆さん、どのようにプログラムを組めば良いか思い浮かびましたか?
もし思い浮かばない方は、ヒントとしてプログラムの流れを図化したものを下に置いておきますので、参考にしてみてください。
どうでしょう?皆さん、自分なりに電卓もどきのプログラムは作成できましたか?できた!という方、またはギブアップ!という方は、下の解答コードを確認してみてください。
演習の解答
解答コードは以下のようになります。(もちろん、形や変数名が違っていても結果があっていれば問題ありません!)
cal = input('「足し算」、「引き算」、「掛け算」、「割り算」のいずれかを入力してください:') num1 = float(input('一つ目の数字を入力してください:')) num2 = float(input('二つ目の数字を入力してください:')) if cal == '足し算': num3 = num1 + num2 elif cal == '引き算': num3 = num1 - num2 elif cal == '掛け算': num3 = num1 * num2 elif cal == '割り算': num3 = num1 / num2 print(num3)
少し複雑に見えますが、条件分岐(if)の条件が増えただけですね!もし分からない部分があったら、すべて過去の章で解説していますので、もう一度復習しましょう!
4.まとめ
今回は、「input」を使用した入力文について解説しました。
今回の内容をまとめると、以下のようなものでしたね。
- inputは、「input(‘出力したい文字’)」の形で使う。
- 「出力したい文字」は省略可能。
- input()に、入力した文字が入る。
- inputで数字を使いたいときは「float」で囲う。
最後の演習問題では、少し実践的な電卓もどきも作れました。徐々にできることが増えてきていますので、この調子で頑張りましょう!
また、このサイトでは初心者の方向けに「プログラミングのお勧め学習法」も紹介していますので、気になった方はそちらもご覧いただけると幸いです。
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