少し前からよく聞くようにようになったプログラミング言語の一つである「Python」。
なんとなく便利らしいけど、具体的にどんなことが出来て、どのように仕事を効率化できるか分からないな~という方も少なくないと思います。
今回は、そんなPythonに興味はあるけど、何に使えるのか分からない、といった方向けに、実際に仕事でつかえるような内容をまとめたいと思います。
1. Pythonの便利なところ
まず、Pythonを進める理由の一つに、出来ることがとても多いことが挙げられます。
例えばPythonでは、仕事でよく使う「Excel」や「Word」を扱えることはもちろん、テキストの読み書きから、データの分析、更にはグラフの作成やメールの送付なども行うことが出来ます。
例えば、下のような1次元のグラフを簡単に作成出来たり
2次元の平面的な分布図を作成したりと様々なことに使えます。
だから何?エクセルとかでも作れるでしょ?と思われる方もいらっしゃると思います。
確かに、1度だけの作業であれば、エクセル等で手作業でやってしまった方が早いかもしれません。
ただし、「Python」を用いてれば次に同じような作業を行う際はボタン一つで済みます!
つまり、繰り返し作業する可能性のあるものは、「Python」を用いることで圧倒的に効率化することが出来るのです。
ここまでの説明で、「Python」の有用性については理解してもらえたと思いますので、次から具体的な仕事への適用方法について解説します。
「Python」を使用する環境が整っていない方や、基礎的な技術を全体的に知りたいといった初心者の方は、このサイトの「Python初心者入門講座」で解説しているので、良ければそちらからご覧ください。
2. データ整理(テキスト、Excel、csv)
まず考えられる仕事への適用例は、多くの方が仕事で利用するであろう「テキスト」、「Excel」、「csv」のデータ整理です。
実際の活用事例としては、以下のようなものです。
- 毎月送られてくる営業データを指定のエクセルの形に整理
- 定期的に送られてくるデータの整理とグラフの作成
- 大量に蓄積されたテキストやcsvデータを一つにまとめる&分析
上であげた例のように、ポイントは「繰り返し作業」や「大量データの処理」です。
Pythonでは、下のようにデータを表形式で管理することが出来、更に並び替えや行、列の計算もできるため、取り込んだデータを分析することにも向いています。
上の作業を効率化するために必要な「Python」の知識としては、ファイルの読み書きとデータ整理の方法です。このサイトでそれぞれ以下のようにまとめていますので、気になる方はご覧ください。
3. グラフ作成による可視化
冒頭でも例として挙げましたが、やはりプログラムの中でグラフを作成して可視化できることは大きなメリットになります。
皆さんの中には、いくつものグラフをエクセルを使って手で作成した経験のある方や、または現在もそのような作業をされている方がいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった作業は、「Python」を使ってすべて自動化してしまいましょう!
考えられる活用ケースは下のようなものです。
- 大量に収集したデータをグラフ化
- 定期的に送られてくる営業データ等のグラフ作成による可視化(前述の内容と併用)
- その他、定期的に作成する必要のあるグラフの作成
このように、前述のデータ整理と併用することでグラフ作成に関する単純作業をかなり減らすことが出来ます。
データの整理とグラフ作成による可視化はパソコンを使う仕事であればどの仕事でもあると思いますので、ぜひ活用して仕事を効率化してみてください。
グラフ作成に必要な知識は以下にまとめています。
4. インターネットからのデータ収集
Pythonは、実はインターネットからデータを収集してくることが得意です。
Webスクレイピングと言われる技術ですが、この技術を活用すれば天気の情報や株の情報、または公開されている営業情報など、定期的にインターネットから収集しているデータを自動で取得することが出来ます。
上でも例をあげましたが、活用事例をまとめると下記のようになります。
- 定期的に株の情報を集めて分析し、指定した傾向になったら知らせる
- 定期的に営業情報を集めてエクセルにまとめ、会議で報告する
- 複数のニュースサイトから関心のあるワードを含むニュースを収集する
- 犬や猫など特定の画像を大量に収集する
もし定期的にインターネットから特定の情報取得する作業のある方は、ぜひWebスクレイピングの技術を習得し、その作業を自動化してみてください。
Webスクレイピングに必要な知識は以下にまとめています。
5. プログラムをexe化して配布
最後に、自分が作成した効率化のプログラムをほかの人にも使ってもらいたいと思うことがあると思います。
しかし、「Python」を使用するには、初めにある程度の環境構築が必要となります。
ただし、作成したプログラムをexe化することで、Pythonの環境が無い人でも誰でもそのプログラムを使用することが出来ます。
活用事例としては以下のようなものです。
- 作成したデータ整理のプログラムをPythonの使えない従業員に渡す
- 作成したWebスクレイピングのプログラムをデータ取得用PCで使用する
自分の効率化ではないですが、Pythonを使えない人にexe化して渡すことで、全体的な仕事の効率化が図れると思います。
exe化について必要な知識は以下にまとめていますので、気になる方はご覧ください。
6. 終わりに
今回は、Pythonに興味はあるけど何に使えるのか分からない、といった方向けに実際に仕事でつかえるような内容をまとめました。
今回の内容が少しでも皆さんの仕事の効率化につながれば幸いです。
また冒頭でも紹介しましたが、のサイトでは初心者の方向けに「Python初心者入門講座」という講座を作っていますので、気になった方はそちらもご覧いただけると幸いです。
コメント
コメント一覧 (1件)
キユさん、いつも分かりやすい解説ありがとうございます。