第3章 Pythonの変数を使ってみよう

この章では、第2章で少し話が出てきた「変数」について、実際に使ってみましょう。変数は、プログラミングを行う上で大切なポイントなので、しっかり学んでいきましょう。 

目次

1.変数って何?

まず変数とは、簡単に言うと「何かをしまっておける箱」と認識しれもらえれば良いと思います。(下のようなイメージです)

そして、変数には好きな名前が付けられるため、それぞれ自分に分かりやすい名前を付けるとよいと思います。では、さっそく変数を使ってみましょう!  

2.変数を使ってみよう

ここでは、また「Spyder」を使っていこうと思います。2章を参考に、「Spyder」を起動してください。そして、左上の「ファイル」から、「新規ファイル」をクリックしてください。そうすると、新しいテキストが作成されます。

ちなみに、Spyderは起動時に前回のファイルが残っているので、そちらは消して大丈夫です。(元のファイルは消えないので安心してください。)

では、実際にコードを書いていきましょう。

まずは、下のコードをSpyderに入力し、実行してみてください。(実行はF5キーか、上の実行ボタンからできますよ!)

name = 'Hello World'
print(name)

すると、Hello Worldと出力されたと思います。これは、nameという名前の変数(箱)に、Hello Worldという文字が入ったことを意味します!

もう少し詳しく説明しますね。

一行目の name = ‘Hello World’ では、nameという変数にはHello Worldという文字を入れます。という意味になります。2章で「’」でくくられたものは文字として扱うと解説しましたね!

そして、一般的にPythonの「=」は、「等しい」ではなく「右のものを左の変数に入れる」という意味になります。イメージとしては、「←」だと思ってもらって構いません。(ここ、重要です)

 

そして、二行目の print(name) で、nameを出力しています。ただし、変数の場合は、中に入っているものに対して処理が行われます。

つまり、nameの中に入っている’Hello World’を出力する!という意味になるわけですね! 

3.Pythonで複数の変数を使ってみよう(list)

さて、変数の基礎を理解したところで、もう少し発展させてみましょう!

先ほどは、nameという箱一つを変数として扱いましたが、次はnameという箱が、小分けされたものをイメージしてください。(下の図は、nameを上から見た図です。)

このように、nameの箱を小分けにして、それぞれに違う文字を入れることができます。いくつか方法があるのですが、ここでは「list」というものを使いましょう。

では、さっそくコードを書いていきます。下のコードをSpyderに入力し、実行してみてください。

name = ['Work','Life','enjoy',3]
print(name[0])
print(name[1])
print(name[2])
print(name[3])

このコードを実行すると、順番に「Work」、「Life」、「enjoy」、「3」と出力されたと思います。これは、図で表すと以下のようになります。

では、詳しく解説していきますね。

まず、一行目の

name = ['Work','Life','enjoy',3]

ですが、これはこのような表記を「list」といいます。Pythonでは、[ ] でくくることで、listを作ることができます。

listのイメージは、上の図で説明した通り、箱を小分けにしているイメージです。そして、それぞれの区画には番号が振られています。ここで注意しないといけないのが、Pythonのlistでは、「番号は0から始まる」ということです。

 

では、2行目以降を解説します!

2行目以降は、nameに入れた変数を順番に出力する作業です。listの中の変数を取り出すには、「変数名[番号]」のように表記します。「name[0]」といった形ですね!

print(name[0])
print(name[1])
print(name[2])
print(name[3])

このように、listを使えば、わざわざ変数をいっぱい作らなくても、たくさんの値や文字を扱うことができます!

 

最後に、「name[3]」に入っている数字の3ですが、listを作るときに「’」でくくってないですね。

name = ['Work','Life','enjoy',3]

2章で、「’」でくくることによって文字を表せる!と解説しましたが、数字の場合は「’」でくくると、「3という文字」になってしまいます。

ここについてはまた後程、計算を扱うときに詳しく説明しますが、数字として扱いたい場合は「’」でくくらない!と覚えておいてください。

では、今回はこれくらいで、次回はいよいよループ処理を使っていきたいと思います。ループ処理ができるようになると、一気にできることが増えますので、一緒に頑張りましょう!

 

また、このサイトでは初心者の方向けに「プログラミングのお勧め学習法」も紹介していますので、気になった方はそちらもご覧いただけると幸いです。

 

>>前回:第2章 Pythonを使ってみよう

>>次回:第4章 Pythonのループ処理(for)を使ってみよう

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このブログを運営している人

非エンジニア職の社会人です。
業務の単純作業が苦手で、何とかしたいと思いプログラミングを習得しました。
このサイトが同じ悩みを抱える人の助けになれば良いなと考えています。

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