この章では、Pythonを使って「計算」を行っていこうと思います。皆さんがイメージしている通り、「1 + 1 = 2」みたいなものを、プログラミング上でやってみよう!というものです。
「計算」ができるようになると、データ整理などができるようになり、一気にできることの幅が広がります!では学んでいきましょう。
1.Pythonの計算式を覚えよう
まず、Pythonでの「計算式」を紹介します。以下のコードを実行してください。(実行前に結果も予想してください。)
print(1+1)
すると、「2」と出力されたと思います。この結果は、おそらく皆さんの予想通りだと思います。Pythonで計算をする場合でも、基本的に皆さんが普段使っている計算式と同じようなものを使います。
ただし、「割り算の商」や「割り算のあまり」を出力する計算式など、一部普段使わない記号がありますので、ざっと下の表にまとめておきます。(計算するための記号「+」などは、「演算子」と呼ばれます)
※ちなみに、「割り算の商」とは、割り算結果の整数部分です。
演算子 | 計算結果 |
a + b | aとbの「足し算」 |
a – b | aからbを引く「引き算」 |
a * b | aとbをかける「かけ算」 |
a / b | aをbで割る「割り算」 |
a // b | aをbで割った「商」 |
a % b | aをbで割った「あまり」 |
a ** b | aのb乗 「乗数計算」 |
2.実際に計算してみよう
では、さっそくPythonを使って計算してみましょう!今回は、先に練習問題を出すので、まずは自分で考えてみてください!
練習問題1
「10÷3」の「商」と「あまり」をそれぞれ出力してください。
求める結果
3 1
どうですか?ちゃんと上の結果が出力できましたか?「出力できた!」という人、または「ギブアップ!」という人は、下の回答を見てください。
練習問題1 回答
print(10//3) print(10%3)
皆さん、正解できましたか?プログラミングの上達には、やり方をある程度学んだら、とにかく自分で考えて書くことが大切です!できなかったという方も、落ち込まずにもう一度説明を読み直し、しっかり学んでいきましょう!
3.変数と組み合わせてみよう
さて、もう少し幅を広げるため、今度は変数と組み合わせて使ってみましょう!まずは以下のコードを実行してみてください。
num1 = 10 num2 = 3 shou = num1 // num2 amari = num1 % num2 print(shou) print(amari)
結果は、「3」、「1」の順に出力されたと思います。
これは、練習問題1で行った処理を、すべて変数に入れて計算から出力まで行ったものです。このように、変数を使っても同じように計算することができます。
4.変数の復習と計算式
さて、ここまで計算について学んできましたが、ここで「変数」について少しおさらいしたいと思います。
「変数」に文字を入れる場合は、下のように「’」でくくっていましたね。
name = 'Hello World' print(name)
この時、数字も「’」でくくると、文字扱いになると解説しました。このことについて、もう少し詳しく解説したいと思います。以下のコードを実行してみてください。
num1 = '4' num2 = num1 + 3 print(num2)
すると以下のようなエラーがでて、計算結果が出力されないと思います。
このエラーは、「文字と数字は繋げられません」というエラーです。なぜこのようなエラーが出るかというと、num1が「数字の4」ではなく「文字の4」になっているからです。
このように、「’」でくくると数字も文字として扱うことになるため、計算を行う場合は「’」を間違えてつけないように注意しましょう!
5.まとめ
この章では、Pythonにおける「計算」について学びました。書き方は多少異なるものの、皆さんに比較的なじみ深い内容だったため、理解しやすかったと思います。
注意点しては、以下のようなものでしたね。
- 基本的に通常通りの計算式で良い。(一部の例外は演算子の表を確認)
- 変数に数字を入れても同じように計算できる。
- 変数に数字を入れる際は、「’」でくくらないように注意!
では、少し短いですが、今回の章はこれくらいにしたいと思います。
次回は、今までの内容を踏まえて少し演習を行いたいと思います!今まで学んだことの理解を深めるためにも、頑張って解いてみましょう!
また、このサイトでは初心者の方向けに「プログラミングのお勧め学習法」も紹介していますので、気になった方はそちらもご覧いただけると幸いです。
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